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プロセス分析、能力査定


問題の定義も終わり、プロジェクトの問題を何らかの数値に落とし込んでいる状態―それは、シックスシグマのフェーズで言えば、Mフェーズの途中です。

データを分析したり、実験計画法(タグチメソッド)を使用する、先輩の発表を聞いていると、そこが肝であるかのように錯覚しますが、実は、このDフェーズ、Mフェーズが最も重要なのです(逆に頓挫するのもこのフェーズが多い)

ここでの、ブラックベルト(や問題解決者)の職務は、(問題の)プロセスの把握とその能力の査定、です。このページでは、そのことについて解説します。

*FMEA分析例ファイルはページ下です。


プロセスの把握とその能力の査定

ここでプロジェクトの成否が決まると言っても過言ではない。


この段階では、問題の箇所(やクサイ箇所)のプロセスを丸裸にし、その能力を査定することが目的で、結論から言えば、例えば、下の工程能力分析において、現状をどうしていくか、をチームで共有する、もしくはチーム外にプレゼンし共有化することです。代表的には下のような査定と方向性を見出すことが目的です。
この分析の様子は、Minitabという総計ソフトを用いたものです。(フリーウェアではエクセルにアドインするものがあります→こちらのサイトのページ下に<参考文献/サイト>があり、そこから入ってください

上の例は、上限値は関係なく、下限値であるLSL(=350)より低いことに問題がある例です。グラフからは、現状の分布に対して、バラツキを小さくするだけでは問題の解決とはならず、より値を高くする施策が必要です(というプロジェクトでした)。

それには、製造セクションだけでは実現不可能なので、後に開発設計が加わり問題を解決しています。問題やチームの方向性が決まった時点で、当初メンバーを入れ替えても、目的は問題を解決することですから、何ら問題はありません。


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さて、プロセスの査定は、工程能力分析が代表的ですが、プロセスの把握は様々です。

イメージは下図のような感じで、特性要因図FMEA分析をもとに、プロセスのマップを充実させていきます(もちろん、作業はチームで行なったほうが充実することは言うまでもありません)。各工程のサイクルタイムやエラー率など、様々な情報が書き込まれていきます。



簡単ですが、以下のページにその例や解説を示していますので、ご参考ください。
例)http://tech-d.blogspot.com/2008/01/1fmea.html
解説)http://tech.d.mba.googlepages.com/fmea

特性要因図は、便宜上、上図のようにしていますが、シックスシグマは、問題解決型プロジェクトの性質から、このサイトで説明されているように(このサイトのページ下のリンク先が最も詳しい)、”解析型”の特性要因図です。いわゆる、4M変動などの括りにとらわれることはありませんし、挙げる因子の数が多ければ多いほどいい、というのはこの場合はむしろ弊害です。

そうして、当該プロセスについてチームの知識が深まっていくと(何度もディスカッションを行なうことでしょう)、調査、測定すべき因子が把握されてきます。それらのクサイ因子のデータを収集することが次のステップです。

すでに、お分かりのように、データを測定した時点で、プロジェクトの成否が決まります。それは、収集されたデータに対して統計的な分析を行い、影響度の大きな因子などについてカイゼンしていく程度のフェーズしか残っていないためです。

企業には、統計的な分析のエキスパートは存在します。実験計画法(タグチメソッド)といっても、研究員や開発設計者は理解していることがほとんどです。でなければ、社外(統計ソフトの販売企業や研修機関など)に目を向ければ、それこそ、多くの専門家が存在します。

ただ、その工程のエキスパートは、社内でもあなた、もしくはあなたのチームのメンバーなど、ほんの数人しかいません。冒頭に、このフェーズは大切だと表現したのはこのためです。


PFMEAのエクセルファイルはこちらから(ZIP)
*表中の”潜在的欠陥モード”…は故障モード、”潜在的欠陥の影響”は故障としてが考えやすいです。







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シックスシグマ
経営手法の一つ。シックスシグマのシグマは統計学上のσ(標準偏差)であり、6σ(シックスシグマ)とは、バラツキが極めて小さく、製品・サービスの欠陥の発生確率が3.4/100万回であることを意味し、問題解決論のフェーズによりプロジェクトを遂行する。

DMAIC
シックスシグマのプロセス―定義(Define)、測定(Measure)、分析(Analyze)、改善(Improve)及び管理(Control)―のそれぞれ頭文字をとり、DMAICモデルと呼ぶ。

COPQ
シックスシグマのプロジェクトを運営していく上で財務上の指標となるのは、COPQ(=Cost of Poor Quality)と呼ばれる欠陥により発生するコストの総称である。
[COPQ]


工程能力分析
工程能力分析とは、当該プロジェクト、またはチームが、抱える問題や課題の能力を査定するものである。Cp、Cpk・・・工程能力分析で使用される指標である。
[工程能力分析]

FMEA
FMEA(Failure mode and effects analysis)は「故障モード影響度解析」とよばれ、設計段階で、事故・故障を設計段階で予測・摘出する「設計FMEA」、製造工程中での各故障モードの管理信頼性を評価する「工程FMEA」がある。
[FMEA]




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