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創発戦略

創発的とは?


キーワード: 創発戦略

 企業の戦略プロセスにおいて、よく考えられたセオリーに基づき事業を開始し、その市場がセオリーの有効性を検証し、結果を受けて経営者はセオリーがより効果的に競争優位をもたらすように修正を加える―この想定は、疑いのないプロセスではあるが、例えば、SWOT分析における脅威や機会をファイブ・フォース分析や戦略グループ、5つの業界構造*、またSCPモデルを背景に、合理的に分析が行なえるだろうか?

本ページでは、実際には計画的には行なわれていないケースもあるだろう―という点から、創発戦略を記載する。


*ポーターが構造に付随する機会を検証した業界構造の5種類
  1. 市場分散型業界(fragmented industry)
  2. 新興業界(emerging industry)
  3. 成熟業界(mature industry)
  4. 衰退業界(declining industry)
  5. 国際業界(international industry)







創発戦略(ジェイ・B・バーニー, 2003邦訳より)
戦略―たとえ事前に作成された戦略を持っていたとしても、市場で実行に移されると、当初とは、随分と異なり、修正を余儀なくされることがある。創発戦略とは、時間の経過とともに「出現、発現」してくるか、もしくは当初実行に移された時からは原型をとどめないほどに変容した競争優位獲得のためのセオリーのことである。知らず知らずの戦略で、何か意図があったとしても、次第に形成されていく戦略のことをいう。

関連)Wikipedia【ヘンリー・ミンツバーグ】


下には、ミンツバーグの分析による「意図的戦略と創発戦略の関係」を示す。


図 意図的戦略と実現した戦略の関係
バーニー, 2003邦訳, p44より引用

意図的戦略と実現した戦略の関係


時間の経過にしたがって学習するプロセスであるゆえ、戦略においては学習を重要視する。これは、組織のなかで、時間をかけてトライ・アンドエラーのプロセスの中から生まれてくる。

このような戦略の分類は、ラーニング・スクールと呼ばれる(簡単な戦略のスクールの説明はこちら)。 このスクールにとって、リーダーの役割は,あらかじめ計画的な戦略を作り上げることではなく、新たな戦略が出現するように、戦略的学習のプロセスをマネジメントすることである。

こういった、ラーニングスクールの特徴は、組織文化、学習,野中の知識創造,ハメル&プラハラッドの議論(コア・コンピタンスはこちら)につながっていく。


関連)Wikipedia【野中郁次郎】



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<参考文献>
○ジェイ・B・バーニー, 岡田正大訳, 『企業戦略論【上】基本編 競争優位の構築と持続』ダイヤモンド社 ,2003邦訳.







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